「宙ごはん」町田そのこさん

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「52ヘルツのクジラたち」を読んで町田そのこさんの文章に惹かれ、別の作品も読んでみることにしました。
それが「宙ごはん」です。
私は食べ物がキーワードになっているお話が、かなり好きです。
今まで特に気にして食べ物が登場する話を選んでいたというわけではないのですが、気づいたら過去に読んだ内容がそうなっていました。身近に感じられるというか、想像しやすいというか、入りこみやすい気がするのかもしれません。ただ単に食べ物好きなので引き寄せられているのかもしれませんが。

どんな内容?

「宙ごはん」の主人公は、宙(そら)という女の子。
話の始めに幼児園児だった宙が、終わりには大人になります。その過程で出会う様々な人や出来事、心の内が描かれていて、その複雑さに読んでいて辛い部分もあります。でもその都度「ごはん」がきっかけになり状況や心が変化していく温かい時間が訪れます。

良かったところ

重い話が苦手な方は「52ヘルツのクジラたち」に続けて読むのは、個人的にはおすすめしません。
明るい内容の話かと思えば複雑な状況も出てきたので、読みながら少し後悔しました。とはいえ、その状況がどうにか解決できるのではないかという期待が、読んでいる私のどこかにあり、読み進められたのかもしれません。
早く最後まで読まなければ宙のことが気になってしまい、気持ちが落ち着かず数日で読み終えました。

まとめと感想

環境や人について考えたり、料理について考えたりと多方面へ感情が動きました。
読了後は本の内容から離れて、料理をすること、食事をとること、誰と食べるか、何を食べるか、どんなふうに食べるかを改めて考えさせられました。
食事が身近なもの過ぎて、感じること考えることが多くなってしまうのでしょうか。
ちょっと食事作りを手抜きしている自分を反省しつつ、また明日も食事作りを楽しむことにします。

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