「木曜日にはココアを」の続編です。
こちらも「木曜日にはココアを」と同様に、それぞれのお話がどこかで繋がっている短編です。
どんな内容か?
「木曜にはココアを」のマーブル・カフェの定休日に開かれる抹茶カフェの話から始まります。
こちらも前作同様、繋がりのある短編小説12話で構成されています。
ツイてないと嘆いていた女性、不器用な男性、厳しい祖母とその孫、和菓子を買うサラリーマンなど、登場人物やシーンはそれぞれ異なります。でも、最後にはきれいにまとめられて終わります。
気に入ったところ
前作同様、繋がりがきれいに描かれていたところが、今回も読んでいて心地よく感じました。
読む人によっては人物関係がわからないとモヤモヤするかもしれませんが、私は気にせず読みました。
関係をきちんと把握せずとも、なんとなくあの話のあの人だと気づける感じが気に入っています。
それぞれの話が短いので薄く感じるのですが、登場人物がみんないい人で、読んでいて感情が大きく揺れ動かないのもいいですね。
展開が激しい方が良い時は物足りないと思いますが、ゆったりした気持ちだけを求めるにはちょうどいいという感じです。
まとめと感想
繋がりがキーワードの作品ですが、私は在宅ワークが中心で、ほぼ一人で過ごしています。
対面で仕事をしていないと、人や社会との繋がりをあまり感じないのですが、実際は常に誰かに関わっています。
改めて繋がりがあることを認識すると、嬉しくなってきました。
読書によって自分の状況を振り返ることもできるんですね。
私にとっては気分転換になっただけでなく、自分を肯定することができたように思います。
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