時々電車移動をすることができた時に、気楽に読めそうだと思い選んだ一冊です。
表紙で目にとまり、題名の「ココア」という言葉にも引き寄せられました。
どんな内容か?
第一話は「マーブル・カフェ」に毎週木曜日に来てココアを注文し手紙を書く女性の話です。
その女性をカフェの店員はココアさんと呼んでいました。
次の話にもココアさんが登場するのかと思いきや、別の舞台になり、全部で12の話が描かれています。
舞台も異なり、登場人物も異なるのですが、それぞれ繋がりがある話になっています。
おもしろいところ
最初の話が終わり次の話を読み進めると、あ!と気づくところが出てきます。
次の話も、その次の話も気付くところが出てきます。
この気づきが繋がる感じが私には良かったんです。
今度はどんなふうに繋がるのかな?と期待することも、ワクワクすることもなく、私はそれぞれの話を読み進めます。
でも、忘れて読んでいた時に、「あ!この人、あの時の人」という場面があります。
それが街でちょっとした有名人を見かけたような気がして嬉しいのです。
推理小説のように考えながら読むのは好みではないけれど、見つけなくてもいいけれど気づいてしまうようなのが、読書初心者の私は読んでいて楽しめる気がしました。
まとめと感想
実は、私は文章を読む機会が多い仕事もしています。
仕事以外は時間があっても文字は読みたくない思っていましたが、こういうやわらかい作品を読むとリフレッシュできることに気づきました。
目で文字を追うことには慣れているので、読むことは苦痛ではないようです。
読む内容、それが楽しいかどうかという当たり前のことに私は気づいていなかったようです。
一度楽しいと思えると、その世界にどんどん吸い込まれますね。
この本の読了感が心地よくて、すぐに続編の「月曜日の抹茶カフェ」を読み始めました。
読書をすると一人時間がさらに充実しそうです。