数年前SNSで流れてきて気になった喜多川泰さんの「運転者」
これはジャンルで分けると小説に入るのでしょうか?
内容は自己啓発本のようですが、読みやすいリズムの文章だったので、私は気に入りました。
今回、書棚からふと見つけて読み返したので感想を記しておきます。
どこかで似たような状況の愚痴を聞いていてもおかしくないような話と、そんなことはあり得ない想像の中だけの話が入り混じっているのですが、それが最後まで飽きずに読めるこのお話の良さでした。
読んでいて苦しくないんです。
タクシー運転手の話し方が強過ぎないので、主人公と一緒に自分自身を振り返りながら聞いているような気持ちになってきました。
運やプラス思考について、この話は今までの私の解釈と少し異なっていて、なんだかスッキリしました。
運、プラス思考、努力。
こういう言葉が出てくる本は、時に強過ぎて読んでいて苦しくなる時が私にはあります。
もう、分かったから、それ以上は言わないでほしい・・・的な。
この本では、少し解釈が緩めてあるというか、私にとっては都合の良い解釈というか、受け入れやすくてありがたい文章でした。
読み終えて急にやる気が出るとかではなく、じわじわと心の底から力が湧いてくる感じになりました。
この本を読む前、どう考えても気分が下がる出来事がありました。
心のどこかで仕方ないとは思いつつ、なんで、何か悪いことをした?そんな気持ちがぐるぐる回っていました。
これ以上考えてもどうしようもないので、本に書かれているように上機嫌でいるようにしようと切り替え中です。
そのうち、変化の時期がくると願いつつ読み終えました。
読む状況やタイミングによって、異なる感情になる一冊だと思います。
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